ネイルサロンの基礎知識

ネイルの歴史とわが国への伝来

紀元前3000〜4000年ごろの古代エジプトでは植物性の染料で爪に着色をする文化があったことが、ミイラの爪に施されていた装飾などで確認されています。
これが最古のネイルアートであることから、エジプトがネイル発祥の地といわれています。
もっとも、それは美容ではなく階級を示す手段として行われていたとも言われており、ヘンナという植物の花から抽出した汁が使用されていたと考えられています。
また、一部には腐敗を防ぐための薬としてミイラに使用されたもの、という説もあるようです。
ギリシャ・ローマ時代は、人工的な美を好まない当時の上流階級の女性は、マヌス・キュアという方法による手のケアが一般的だったようです。
このラテン語のマヌスは「手」、キュアは「手入れ」という意味があります。
ルネッサンス時代になると色剤で爪に着色することが行われ始めるとともに爪を磨くことが一般化、マナー化していったのです。
ヨーロッパで現在のようなネイルが広まったのは、18世紀頃のこととされています。それまでは、ヨーロッパでもアメリカでも、女性は爪に何かを塗ることよりも
爪を磨くことを大切にしていたのです。
アメリカでは、1923年に自動車塗装用に開発された速乾性のニトロセルロースラッカー(塗料)が1930年代にエナメル(ネイルカラー)に応用され、
それがネイルの発展につながったと言われています。
わが国へのネイルの伝来は明治時代のことで、フランスから爪磨きのテクニックとして伝わりました。なお、エナメル(ネイルポリッシュ)が伝えられたのは明治40年頃と
言われており、フランスから持ち込まれたこの技術は、「磨爪術」として発展していきました。